宝塚歌劇団宙組、娘役の有愛きいさんが自ら命を絶ったとされる事件は、多くの衝撃を与えました。
宝塚歌劇団という煌びやかな夢の舞台の裏側に隠されていた暗闇の深さは、さらに多くの衝撃を与え続けています。
多くのファンが憧れる夢の舞台の裏側に隠されていたものは、ついに暴かれようとしているのでしょうか。
その暗闇を暴くきっかけとなりつつある、有愛きいさんへの壮絶ないじめについて調べてみました。
- 有愛きいへの壮絶ないじめの内容
- 有愛きいをいじめた主犯格4人とは?
- 有愛きいが所属した宙組の現状
- 宝塚ファンの反応
有愛きいへの壮絶ないじめの内容
週刊文集は有愛きいさんへのいじめに関して多くの報道を行っています。
いくつかの記事にまたがるいじめの内容をまとめました。
- 前髪の作り方の指導としてヘアアイロンを額に押し当てられる
- 新人公演の小道具などを何度も直させる
- 糾弾後、過呼吸をおこして泣いているところにさらに追い打ち
- 宙組組長とトップ男役からの連日の執拗な叱責
- 4人の上級生からのリンチのような罵倒
- LINEでの集中砲火
- 「休演」の不満を有愛きいの妹にライン電話でぶつける
前髪の作り方の指導としてヘアアイロンを額に押し当てられる
この事件が週刊文春によって報じられたことが、一連の報道の始まりでした。
加害者とされるのは新人公演で有愛きいさんが演じた「メアリー」の本公演キャストであり、宙組娘役の2番手でもあった天彩峰里さん。
前髪の作り方の指導中にヘアアイロンを有愛きいさんの額に押し当て、火傷を負わせたというものです。
有愛きいさんはこの件を劇団側に訴えていたようですが取り合ってもらえなかったようです。
家族が劇団に抗議した時も「大事にしたくない」として、結局報道されるまでは「なかったこと」にされてしまいました。

コレって「傷害」だよね
新人公演の小道具などを何度も直させる
さらに天彩峰里さんは新人公演の髪飾りや、カツラ、アクセサリーなどを何度も作り直すように有愛きいさんに命令。
夜通し作業をさせていたとか。

それは小道具さんや衣装さんの仕事じゃないの?
まさかあの煌びやかな宝塚の小道具の修理や調整は、生徒の仕事だったのでしょうか。
スタッフは何をしているのでしょう。
糾弾後、過呼吸をおこして泣いているところにさらに追い打ち
火傷の問題が文春によって明らかになった翌日には楽屋奥にカーテンで仕切られている「幹部部屋」で代わる代わる罵り、執拗に「いじめじゃないよね。わざとじゃないよね」と圧力をかけていたそうです
その後有愛きいさんと天彩峰里さんも含む宙組生徒を集め、「話し合い」と称する「糾弾会」が行われたのだとか。
「記事は事実無根」とし、有愛きいさんに全ての責任があるという結論になったそうです
天彩峰里さんはまさに「被害者のごとく」号泣し、上級生に慰められていたとか。
「話し合い」終了後に過呼吸をおこし、一人で廊下で泣き崩れる有愛きいさんに、芹香斗亜さんは顔を至近距離まで近づけて「なんであんたが泣いてんの!」と追い打ちをかけたと言います。

文春の情報源は有愛きいさんだと思ってたのかな
ちなみに文春によると「有愛本人を情報源とするのは事実無根」だという事です。

これだけやってりゃどこから漏れてもおかしくはないよ
宙組組長とトップ男役からの連日の執拗な叱責
最近の稽古でも有愛きいさんは新しい宙組男役トップスターの芹香斗亜さんや、組長の松風さんに頻繁に呼び出されては執拗に怒鳴られていたとか。
下級生によって演じられる新人公演は入団7年目までの団員によって演じられます。
入団7年目の有愛きいさんは新人公演のリーダーとして下級生をまとめる役割を担っていたようで、「あんたが下級生をまとめないでどうするんだ。」と詰め寄られ、泣きながら謝っていたそうです。

組がまとまらないのはむしろ幹部のせいなんじゃ…
宙組には有愛きいさんの同期性が少なく、責任が集中しがちだったのは事実なのでしょうが、「いじめ記事」への八つ当たりが本当になかったといえるのでしょうか。
4人の上級生からのリンチのような罵倒
本公演初日前日、通し稽古の前に50人の下級生全員を集めた有愛きいさんは「失敗を皆で共有して繰り返さないようにしよう」と、鼓舞しました。
そうやって、責任を果たそうと頑張っている有愛きいさんは稽古中、4人の上級生から執拗に叱責を受け続けることになりました。
「下級生の不手際はすべてお前の責任だ」とされ、出番直前まで執拗に付きまとって大声を出したのだとか。
休憩中にも代わる代わる詰め寄られ、目をそらしたくなるようなその光景は、まさに集団リンチのごとき状況だったと言います。
「マインドがたりない。マインドがないのか!」
組長の松風輝さんはそう、何度も罵声を浴びせたそうです。
マインド:考え、意見、意向、気持ち

「マインド」を無視してるのは誰なのかと…
意味がわかって「マインド」という単語をつかっていたのでしょうか。
有愛きいさんが新人公演で演じることになっていた役を本公演で演じている花菱りずさんは「この嘘つきが!」と罵倒の言葉を浴びせ、合わせて優希しおんさんが「ウソつき野郎!」と面罵したとか。
「噓つき」という罵り言葉はどう考えても演技に対してのものとしてはそぐいません
やはり「週刊文春」の記事の事で有愛きいさんが一方的に責められていたという事なのでしょうか
ちなみに「野郎」というのは一般に男性を表す言葉とされています。
女性で、しかも「娘役」の有愛きいさんへの罵り言葉としては不見識というよりありません。
宙組幹部の国語力は大丈夫なのでしょうか。

罵っちゃう時点で大丈夫ではないよね
LINEでの集中砲火
これは有愛きいさんの記事ではないのですが、やはり宝塚を扱った報道で「グループLINE」でミスをした下級生に上級生が集中砲火のように攻撃を浴びせるというものがありました。

上級生も下級生も、同じ舞台を作る仲間じゃないの?
これが本当だとすると有愛きいさんが被害にあっていないとは考えにくいと思われます。
グループLINEはグループ全員のスマホに証拠が残ります。
有愛きいさんの死に関しての捜査が進めば、このLINEを突破口として真相を暴けるかもしれません。
「休演」の不満を有愛きいの妹にライン電話でぶつける
有愛きいさんがマンションの敷地内に倒れているのが発見された9月30日、有愛きいさんは当初「休演」の扱いでした。
有愛きいさんを苛んでいた上級生たちは「迷惑だ」と有愛きいさんを責めていたようです。
上級生の一人は有愛きいさんの双子の妹である雪組の一禾あおさんにLINE電話をかけて詰問していたと言います。

妹さんにまで!
その日の夕刻に有愛きいさんの自殺を知らされた宙組下級生が泣き崩れ、何人かは過呼吸にまで陥る中で、組長の松風輝さんと芹香斗亜さんは「それでも公演をやりたい」と言っていたのだとか。
「休みたい人がいるなら、できる人だけでやればいいじゃない。」「さあ、頑張ろう。」
とパニックに陥っている下級生たちに発言していたそうです。

自分たちのせいだとは思ってないってこと?
この公演は新しい宙組トップの披露公演。確かに芹香斗亜さんにとっては一世一代の舞台と言えます。
しかし、この状況で、平然と公演を続ける発想には驚かずにいられません。
有愛きいをいじめた主犯格4人とは?
「4人」と題しながらそれ以上の名が上がることには理由があります。
宝塚歌劇団の楽屋には、奥にカーテンで区切られた空間があります。
このカーテンの向こうは通称「幹部部屋」であり、組長やトップスターのスペースとなっています。
現在休演となっている宙組公演は新トップスターのお披露目公演です。
有愛きいさんが集団リンチのごとき罵倒を受けたのはまさにこの「幹部」たちからでした。
- 寿つかさ
- 真風涼帆
- 松風輝
- 芹香斗亜
- 花菱りず
- 優希しおん
- 天彩峰里
そしてここに上げられている名前の中には男役トップスターと組長が新旧共に含まれています。
役職と共に「いじめ」の首謀者であることも受け継がれている。
そんなおぞましい話ではないと信じたいところなのですが…
寿つかさ
- 生年月日:6月11日
- 身長:172㎝
- 出身:東京都港区
- 入団:1990年(76期)
宙組の前組長である寿つかささんはすでに宝塚歌劇団を退団し、女優として活動しています。
今年の8月から9月にかけて上演された「THE MONEY-新巻満奇のソウサク」では主演をつとめました。
真風涼帆
- 生年月日:7月18日
- 身長:175cm
- 出身:熊本県菊池郡
- 入団:2006年(92期)
宙組前男役トップスターである真風涼帆さんはトップに5年7か月在任しました。
現在は退団し、女優として活動しています。
今年の11月からは梅田芸術劇場で行われる「LUPIN~カリオストロ伯爵夫人の秘密」でカリオストロ伯爵夫人を演じることが決まっています。
松風輝

- 生年月日:12月25日
- 身長:167㎝
- 出身:兵庫県宝塚市
- 入団:2006年(92期)
宙組組長にして宙組最年長の松風輝さんは今年組長に就任したばかりですが、2021年からは副組長をつとめていました。
初舞台後に配属されて以来の、生え抜きの宙組生です.。

芹香斗亜
- 生年月日:1月20日
- 身長:173㎝
- 出身:兵庫県明石市
- 入団:2007年(93期)
宙組男役トップスターの芹香斗亜さんも今年就任したばかりですが8年にわたり宙組の男役2番手をつとめてきました。

花菱りず

- 生年月日:5月15日
- 身長:163㎝
- 出身:東京都世田谷区
- 入団:2009年(97期)
現在休演中の宙組公演「PAGAD」に出演。
有愛きいさんが新人公演で演じるはずだった「グレース」役の本公演キャストです。

優希しおん

- 生年月日:11月30日
- 身長:169㎝
- 出身:大阪府岸和田市
- 入団:2014年(100期)
元プロ野球選手清原和博さんのいとこの娘さんに当たるそうです。
12月に退団されるという発表がありました。

天彩峰里
- 生年月日:3月26日
- 身長:164㎝
- 出身:兵庫県宝塚市
- 入団:2014年(100期)
宙組娘役2番手
有愛きいさんが新人公演で演じた「メアリー」役の本公演キャストであり、有愛きいさんの額にヘアアイロンを押し当てて火傷をさせたという人物です。
12月25日付で月組へ組替えすることが決まっています
有愛きいが所属した宙組の現状
花組 | 月組 | 雪組 | 星組 | 宙組 | |
組長 | 美風舞良 | 梨花ますみ | 奏乃はると | 美稀千種 | 松風輝 |
副組長 | 紫門ゆりや | 白雪さち花 | 透真かずき | 白妙なつ | 秋奈るい |
トップ | 柚香光 | 月城かなと | 彩風咲奈 | 礼真琴 | 芹香斗亜 |
トップ娘役 | 星風まどか | 海乃美月 | 夢白あや | 舞空瞳 | 春乃さくら |
宝塚歌劇団はそこに属する団員を「生徒」と呼んでいます。
歌劇団に所属する限り彼女たちは宝塚音楽学校の生徒なのです。
歌劇団を構成する5つの組は言うなれば学年を跨いだ「学級」です。
近年、有愛きいさんが所属していた宙組では「学級崩壊」がささやかれていました。
前トップスター真風涼帆さんの最初の相手役をつとめた星風まどかさんは、現在は花組に組替えして娘役トップを務めていますが、一度娘役トップに抜擢された生徒が他の組のトップに代わる例はかなり稀な事例です。
この時も真風さんが星風さんに執拗な嫌がらせや罵倒を続けたという話があります。

大事な相手役なのに⁉
星風さんは真風さんの罵倒を録音し、劇団側に訴えて組替えを勝ち取ったのだとか。
男役のトップスターに比べると、娘役はトップにつく時期が早く、どうしても下級生として上級生の男役に従うような形になり、立場が弱くなりがちなようです。
組の中でも諍いが多く、前組長とトップコンビがまとめて引退するのを機に、新しい組長には組の立て直しが期待されていたようです。

その組長が率先していじめるとか…
現在、宙組では退団希望者が続出しているという噂もあります。
夢と憧れの舞台をつかんだはずの彼女たちの努力が、こんな形で結末を迎えるのは、あまりに悲しく寂しいことに思えてなりません。
宝塚ファンの反応
宝塚を愛しているファンほど、気持ちが乱れているのだろうと思えます。
きっと間違いだ、と考えたり、
今までの噂について悩んだり、
それでも「好きだ」という気持ちに向かい合ったり、
好きだからこそ、膿を出し切ってほしいと祈ったり。

ファンだってつらいよ
間違いや問題があるのならば真摯に向き合い、このファンたちに「夢と憧れの舞台」を返すことこそが、宝塚歌劇団のなすべきことではないのかと、思えてなりません。
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まとめ
- 有愛きいが受けていたいじめは執拗で壮絶
- いじめの主犯格とされるのは組長やトップスターなどの幹部
- 宙組は学級崩壊状態に陥っている
- ファンは宝塚の再生を祈っている
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